「スプラトゥーン」は「ポケモン」にはなれなかったみたいだ
2016.09.30

ある場所でポケモンについての話を読んでいて、
シリーズ初代にあたる「ポケットモンスター 赤・緑」が
「ゲームボーイの寿命をのばした」といわれることがあるのを思い出した。

ポケモンは今でこそ世界的な人気があるコンテンツだけど、
初代の発売日前後は注目度が高いわけではなかったらしい。
しかも、ゲームボーイの商品としての勢いも落ちていた。

そこから思い出したのが「スプラトゥーン」。
シリーズものではないタイトルでありながら、かなりの注目を集めている。
それも、ライバルと比較してあまり売れていないWii Uで。

「スプラトゥーン」はどうやら「Wii Uの寿命をのばした」と評されることは
なさそうだけど、存在感として「ポケモン」に近いものがあるような、
ないような、そんな感じがして軽く調べた。
(Wii Uが2017年~2018年にどうなるかわからない。
今の様子だと事態が好転することはなさそう)

以下、ハードやソフトの発売日は日本のもの。


ゲームボーイは、1989年4年に発売された。
ファミコンのようにソフトを入れ替えて別のソフトを楽しめる。
画面は白黒。

「ポケットモンスター 赤・緑」が発売されたのは1996年2月。
ゲームボーイの発売からかなり時間が経過している。
当時はゲームボーイ用の新作タイトルも減少傾向で、
ゲームボーイは現役の商品として寿命の終盤にあったといえる。

ちなみに、1994年の年末にはプレイステーションやセガサターンが
発売されている。ポリゴンによる立体表現が注目を集めた時代。
カラー描写すらできないゲームボーイはレトロだったかもしれない。

結果として、ポケモン赤・緑は大人気となる。
ゲームボーイ本体の売り上げも増えただろう。

さらに、タイミングがいいことに、1996年7月には
「ゲームボーイポケット」が発売された。
これはゲームボーイよりも安く、小型軽量、液晶の質も上がった。
ポケモンとセットで買った人も多そうで、ポケモンの人気拡大に
大きく影響したと思われる。

その後、2001年に「ゲームボーイアドバンス」が発売されるまで、
ゲームボーイの改良型が携帯ゲーム機の主役だった。
1998年にカラー表示が可能な「ゲームボーイカラー」が出た。
(ゲームボーイカラーは少しパワーアップしていて、
ニンテンドー3DSとNewニンテンドー3DSの関係に近い)

「ポケモン赤・緑」の続編となる「金・銀」の発売は1999年。

「ポケモン 赤・緑」は、たしかによく売れた。
これがなかったら、ゲームボーイアドバンスの投入は
もっと早くなったかもしれない。


「ポケモン 赤・緑」と同じような存在感のソフトが
ファミコンの「スーパーマリオブラザーズ」だと思う。

ファミコンの発売が1983年7月。
「スーパーマリオブラザーズ」の発売は1985年9月。
86年2月にはファミコンのディスクシステムが発売される。
スーパーマリオはカセットで提供されるソフトの集大成的な
位置づけで開発されていたそうだ。
(当時の様子は任天堂サイトにある「社長が訊く」の
「スーパーマリオ25周年」などでよくわかる)

「スーパーマリオブラザーズ」も、発売前後の注目度は
さほど高くなかったらしいが、大ブームになる。
集大成どころか、その後もカセットによるソフト提供はつづいた。
特に「ドラゴンクエスト」の発売が86年で、ロールプレイングゲームの
ブームが起きたのはファミコンの歴史に大きく影響を与えた。
「ファイナルファンタジー」も87年に登場している。

スーパーファミコンの発売が1990年なので、
「スーパーマリオブラザーズ」の登場は集大成どころか
プロローグが終わっただけともいえる。


「ポケモン 赤・緑」と「スーパーマリオブラザーズ」の例を見ると、
大人気ソフトの登場は「大きな花火が1発あがる」状態だといえる。
さらに花火をつづけるためには(ゲーム的にいえば連鎖が発生するには)
ハードと(他社の)ソフトの支援が必要であるらしい。

「スプラトゥーン」の場合、両方の支援がなかった。
Wii U本体は基本的に同じものが販売されているし、
任天堂以外のソフトメーカーはWii Uにあまりソフトを出していない。
孤軍奮闘には限界があり、戦局全体を変えるのはむずかしい。
(ゲームボーイやファミコンの時代と現代をくらべるのは適切ではないかもしれないけど)


とはいえ、「スプラトゥーン」の寿命は尽きそうにない。
任天堂が開発中の「NX」向けに新作がつくられているはず。
NXの発売直後に、改良版の「スプラトゥーン」も発売されるかもしれない。
そのほうが新作までの時間稼ぎになるから。


今回はかなり長くなったけど、最後にもうひとつ。
ポケモン関連を調べるうちに、ゲームボーイカラーの開発について
スタッフが語るページにたどりついた。これが興味深い。
「普通は新ハードの開発に2~3年はかかるのに、
ゲームボーイカラーは10ヶ月しか時間がなかった」なんて話も。
https://www.nintendo.co.jp/nom/9902/b_box/index.html

一番興味深いのは、開発のためにインターネットでユーザーの声を
集めたというところ。アンケートもしたとのこと。
最初は「へえ、そうなの」と自然に読んだけど、1997年ごろの話のはず。
そのころのインターネットは一般的ではないと思う。
よほどのマニアか、大学とかの研究機関だけのような。
なんだかすごい話だ。


この記事へのコメント

トラックバック

URL :

PR
プロフィール

saitaro2012

管理人:saitaro2012
別のブログサービスから移転してきました。
移転作業中のため、
画像が表示されなかったり
リンクがおかしかったりします


最新記事
カテゴリ
検索フォーム
最新コメント
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
リンク
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...