原爆投下とアメリカに対する感情
2015.08.10

毎年この時期は終戦が話題になるのが日本の常だ。
特に原爆を落とされた広島と長崎では大規模な追悼集会が開かれ、
平和と核兵器の廃絶が語られるけど、世界はほとんど変わらない。
世界に伝わっているかどうかも疑問だ。

広島と長崎の話でずっと不思議なのは、
「アメリカを許すな」という声がないこと。
原爆の被害のひどさを語ることはあっても、
「アメリカってひどいよね」とはならない。
戦争はダメ、原爆はダメ、という話ばかりだ。

アメリカによる原子爆弾を使った攻撃は、
人類の歴史上もっとも強力で、もっとも残虐な攻撃といえる。
莫大な死者を出し、一般市民が暮らす街を焼き、
放射性物質の影響で体調が悪い人は今もいる。
こんなことをされたのは地球上で日本だけ。

これほどのことをされて、アメリカに対する悪感情が
大きな声にならないのは不思議でしかたがない。
追悼集会にアメリカ政府の関係者が出席しているのも不思議。
殺人事件の犠牲者の法事に加害者が参加するだろうか。
それを許すだろうか。

「当時は、みんなが変だったんだ」という考えかたもあると思う。
悪いのは戦争という状況であって、兵士や政府は悪くない。
罪を憎んで人を憎まず。
でもこんな割り切った考えかたはむずかしいよね。
飲酒運転による事故で家族をなくした人が
「悪いのは酒だ、車だ」と考えられるかな。

もしかして、どこかのタイミングで
「もうアメリカを責めるのはやめよう」ってことになったのかな。
それで2国間の話ではなく、戦争や核兵器はダメってことに
なったのかな。そんな話は聞いたことないけど。

アメリカによる占領時代を通じて、
うまく飼い慣らされてしまったのかもしれない。
占領が終わったあとも、「オレたち同盟国」といいつつ
じつは押さえつけられている。
日本は国力がない国だからしかたない。


今回、こんなことを書くと、私がアメリカに
反感を持っているように解釈されるかもしれない。
しかし個人的にはアメリカ政府やアメリカ人に
特に悪い感情は持っていない。
1回くらいはアメリカに旅行に行きたいと思うし、
アメリカ人の友人もほしい。

でも心のどこかで過去のことは忘れずにいたい。
それだけのことをされたと思う。


この記事へのコメント

「WGIP」で検索! - ヨッシー - 2015年08月15日 00:23:50

いや、かなり真面目に。
戦後日本の原点が詰まっています。

とまぁ、その疑問に行き着く人ってホント少ないのよね。
おっしゃる通り、「原爆投下の日は、とりあえず戦争反対と唱える日」と化してる感があります。
最大の問題は、そこに思考がないことです。

原爆を落とされた日本が悪いなんてありえないのです。
「戦争は悲劇でしかない」
要因などは複雑を極めますが、結論は単純です。

- 斎太郎 - 2015年08月15日 23:18:39

「戦争ダメ、原爆ダメ」としかいえない状況は、
「戦後」が今も続いている証拠なのかもね。
占領は続いている。

アメリカは貿易相手としても重要だから、
距離をとったり縁を切るのは無理だけど、
不自然な状態が続くのはよくないね。

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