「プロの評価者」とは
2015.02.21

先日、任天堂の決算発表会が行われ、
岩田社長による説明と質疑応答の様子が
ホームページに掲載された。

質疑応答は毎回(いろいろな意味で)興味深くて、
今回は岩田社長が語る時間が長めだったみたいだ。

質疑応答について
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/150217qa/index.html

3つめの質問に対する答えのなかに
「プロの評価者」という言葉が出てきたのが気になった。
任天堂の商品が客からもプロの評価者からも
好評価を得られないなら話にならないけど、
それなりに高い評価があるのに売れないとしたら、
改善点がいろいろあるということだ、という主旨で語られた。

(ゲームの)「プロの評価者」とはなんだろう。
反射的に、「そんな人、いったい何人いるのかな」と思った。
条件を考えてみると、以下のような人か。

1. おもしろいところ、新しいところを見つけられる
2. 見つけた部分をわかりやすく伝えられる
3. メーカーと適度な距離をとっている

こんなところかな。
「伝えることで収入を得ている」という条件を
加えようかと思ったけど、それは必須ではなさそう。

やはり、プロの評価者なんてなかなかいないだろうと思う。
1と2をクリアする人はそれなりにいるだろうけど、
自分の経験や好みのフィルターがかかりやすい。
商業メディアに情報を載せると、メーカーからの広告収入を
無視できないので、どうしても提灯記事になりがち。
したがって、3のクリアはむずかしい。


そう考えると、プロの評価者とは、
影響力(発言力)の大きさが重要になるのかもしれない。
なにを、どのように語るかは最優先ではなく、
「あの人(メディア)がどう評価するか見たい」と
感じさせるかどうか。キャラが立っているか、存在感があるか。

あるゲームについて、どこの誰ともわからない人
(たとえば私)が「おもしろかったです」と直接伝える機会が
あったとしても、つくり手はあまり心を動かされないと思う。
建前として、ありがとうございます、うれしいです、という程度。
それよりは、ライバル企業で中心的な立場にある人とか
大手小売業者から「よかった」「よく売れてます」といわれたほうが
より説得力を感じられるはず。
発言者が誰なのかは影響力を左右する。


かなり記憶があいまいだけど、
政治をテーマにする個人経営のブログ(ホームページ?)が
アメリカにあって、かなりのアクセスを集めるに至った。
その結果、オバマ大統領の記者会見に管理人が呼ばれた
という話を読んだことがある。

詳細はわからないけど、サイトの支持者(アクセス)が
無視できないほど多かったのだろう。
内容の質の高さとアクセス数は比例しないと思うけど、
数の多さはチカラになる。


おもしろいか、新しいか、適格に語れる人はそう多くない。
ゲームに限らず、最終的には自分で判断するしかない。
ひとつ大事なのは、第一印象を他人の情報で
左右されすぎないことかもしれない。

「あのラーメン屋、マズイよ」と言われたら、
その店に行きたがる人は少ない。
その発言を聞く前に店に行っていたら、
マズイといわれても「そんなに悪くないけどな」と思って
2度3度と通う可能性はある。
他人から影響をまったく受けないのは無理だけど、
影響されすぎないようにする。ある程度、聞き流す。
そうした上で、対象にふれてみる。

発言者が誰であれ、しょせん他人の印象だし、
意図的な情報操作の場合もある。


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