貸し借り文化の衰退
2014.10.16

娯楽のデジタル化がすすんでいる。
音楽、ゲームソフト、電子書籍、映画。
これらは端末にダウンロードされ、譲渡やコピーはできない。
完全にデジタル化するかどうかはともかく、
デジタル版を使う(使わざるをえない)場面は増えている。

この状況だと、娯楽の品を友人と貸し借りすることはできない。
貸し借りにまつわるエピソードはいろいろ聞く。
相手がいつまでも返さないとか、貸した相手が引っ越したとか。
トラブルだけではなくて、好意を持っている相手から
本とかCDとかを借りることができてうれしい、なんて話もあるらしい。
こうした話が発生しにくい時代になりつつある。

端末ごと(一時的に)貸すという手もあるけど、
いろいろ情報が詰まったものを一時的とはいえ貸せる相手は
そう多くない。本1冊を貸すのとは心理的ハードルがちがう。

貸し借り文化の衰退は、コミュニケーションの衰弱にも
つながるのかもしれない。
本であれ音楽であれ、作品名やジャンル名を話題にして
コミュニケーションすることはできるけど、
現物が行ったり来たりするのとはちょっとちがう。

暴論するなら、娯楽のデジタル化は
恋愛の発生をさまたげているかもしれない。
好意を持つ相手の好みは知りたいものだし、
それを話題にしたり、貸し借りできれば不愉快なはずがない。
借りたら返さないといけないから、接点も増える。
貸し借り文化の衰退は、こうしたきっかけを奪っている。

現在のところ、中古店はあるし、個人間売買もある。
リアルな品物の流通量はまだまだ多いので、
「貸し借りが衰退」という状況にはない。
それでも衰退の方向に向かいつつあるのはたしかだ。

話題となる品物をすでに持っているかどうかで
コミュニケーションが分断される可能性があるわけで、
(一時的に)貸しにくくなるのは
ちょっと残念な時代なのかもしれない。


余談だけど、ゲームソフトの場合は
長期的にキャラクターなどを育てるゲームが増えていて
貸し借りしにくい状況になっているよね。
オンラインゲームだとログインが必要だから、
一時的にでも他人にプレイさせるのは考えにくい。


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