開発チームの大規模化は墓穴を掘ることにならないか
2013.01.22

ゲーム機の高性能化によって開発チームも大規模化するのは
デメリットが大きいのではないか、という話。

ゲーム機の性能が上がっていくにつれて、
製作費もだんだん増えているのは昔から話題になる。
これが影響して、シリーズものや版権ものが増えている。

この製作費の内訳は、人件費がしめる割合が大きいと思う。
高性能化するほど、プログラムやグラフィックなどを作る手間が増え、
チームが大規模化しているわけだ。
(海外製の大作だと、スタッフロールがやたらと長いものもある)

この「チームの大規模化」が大きなデメリットになるのではないか。
PS2やWiiの時代なら複数のチームを編成できたとしても、
ひとつのチームに統合せざるをえないかもしれない。

とはいえ、安易に従業員は増やせない。
ソフト1本で出る利益が増えるとは限らない。
ソフトの定価を2倍や3倍にするわけにもいかない。
経営側から見て、大規模チームが必要になっていくのは
リスクが大きい。

また現場としても、チームメンバーが増えると
意思の統一が難しくなっていくと思う。
全員がプロフェッショナルとして仕事に取り組めるとは
限らない。どんなゲームを作るかとは別に、
意思のやりとりについてのシステムから考えないといけない。

比較的小規模なチームでできる企画もあるだろうけど、
ある程度まとまった数のチームが前提となると、
新たに参入するメーカーも減ることになる。
こうした状態は市場や業界としてもよくない。
(他社の協力が不可欠な状況だと、
「企画はないけど技術はある」という小規模メーカーでも
生き残れるメリットがあるかもしれないけど)

次世代機というと、処理速度や描画性能の向上が
目玉になることが多い。そろそろこの話題から少し離れて、
開発ツールや製作手法についての「次世代」を
模索しないと将来は暗いのかもしれない。

ライバルの登場で衰退するならともかく、
自滅のようなかたちで弱っていくのは誰も望んでいないと思う。


この記事へのコメント

- あかみどり - 2013年01月23日 14:26:38

こんにちわ。
ゲームもハリウッド化しているのがやはり気になりますね。
ただ映画はまだ上映→パッケージ→TV放送など何段階かで
お金が入る構造になっていますが、ゲームは映画でいう
上映の所だけしかお金が入らないですよね。
(関連グッズによる副収入も時にはありますが)
現在の映画会社も初期の頃はいくつもの統廃合があって、
ゲーム会社もその当時の状況に似ている気がします。
ともかくそうした根本的な構造を変えないと…と思います。

- 斎太郎 - 2013年01月23日 21:26:50

大規模なゲームもかまわないけど、
そうしないと商売が成り立たないとしたら問題だよね。

映画だと、1作あたりの予算がかなり幅があるけど、
ゲーム(特に据置機)では低予算企画が難しいのも問題かも。
Wiiウェアなどのダウンロード専用ソフトがあまり話題にならない。

トラックバック

URL :

PR
プロフィール

saitaro2012

管理人:saitaro2012
別のブログサービスから移転してきました。
移転作業中のため、
画像が表示されなかったり
リンクがおかしかったりします


最新記事
カテゴリ
検索フォーム
最新コメント
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
リンク
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...