思考のズームイン・ズームアウトを意識する
2012.09.05

インターネットにアクセスすると、自分の興味に合った情報を
比較的簡単に見つけることができる。
しかしこれが、かえって思考の幅をせまくしてしまうことも
ありそうだ、という話。

ネットをウロウロしていて、特定のモノ(製品、サービス、人)が
すごく注目を集めているんだと思ったことはないですか。
当サイトはゲーム関係なのでゲームでたとえると、
発売日あたりですごく盛り上がっていて、みんながそれを
プレイしているように見えて、「自分も買えばよかったなー」と
思ったり、後れを取っているような感覚。
(注目は、肯定と否定の両方をふくむ)

アップルの製品もいい例になる。
新製品の発表・発売直後に検索したりすると、
「ポチッた」だの「開封の儀」だの、ゾロゾロ情報が出てくる。
自分まで「欲しいな」という気分になってくる。


私もこうした感覚になることは多いけど、
そのほとんどは錯覚だと思う。
ネットでどんなに話題性が強くても、
一般的にはほとんど知られていない場合も多い。
同じ趣味の人たちのあいだでも、「その話題でもちきり」とは
なかなかいかない。

「みんなが注目してる」とか「大人気」というのは
ネットの特性で情報がかき集められているだけ。
点在する1本のロウソクを1カ所に1000本集めたら
すごく明るくなるようなもの。

検索したり専門性の高いサイトを見ることで錯覚を起こすのは、
視野をせまくする影響もありそうだ。
局地的な騒動を世の中全体のものだと思ったり、
おおげさにとらえたり。

興味のあるモノを検索したり、それがテーマのサイトを見るのは、
地図でたとえるならどんどんズームインしていくことだと思う。
たとえばGoogleマップだと、初期状態では日本全体はもちろん
中国や朝鮮半島まで見渡せる。
そこからどんどんズームインしていくと、何丁目何番地という
細かいところまで見られる。

日常的に特定のモノの情報を見ることは、
常にズームイン状態で地図を見るようなもの。
その地域は日本のごく一部にすぎないのに、
周囲に広がる世界が見えてこない。

手軽に検索したり、ブックマークで専門性の高いサイトに
すぐ行けるのはネットの便利なところだけど、
ズームイン状態にあることを忘れてしまうとまずい。
特殊な世界をそれが普通だと思いこんでしまう危険がある。
少しズームアウトして、自分が特殊な場所にいることを
確認したほうがいい。

ズームインすることを「山に登る」とか「海にもぐる」と
表現してもいいけど、ネットでは富士山の頂上でも
マリアナ海溝でも一瞬で行けてしまう。
ズームイン状態を忘れがちになるこうしたところが
ネットの利点であり、やっかいなところでもあると思う。

買い物でたとえるなら、バーゲン会場や100円ショップに
行ったとしても、調子に乗って買ってはいけないということ。
その場所にいると、それが本当に安いのか、
本当に必要なものなのか、判断がつかなくなることがある。 


この記事へのコメント

- タピオカ - 2012年09月09日 00:27:11

自分の場合まさにそのズームインした状態になりがちで。
そしてそうやってネットが常にそばにある状態で育ってきたので、
人と会話するときも自分の興味がある話題だとずっと話せるけど
世間で起きている幅広い話題に対応できなかったりします。

- 斎太郎 - 2012年09月09日 01:16:01

やっぱりズームインしがちだよね。
ネットがあると特にそうなりがち。
ズームアウトを意識できれば問題ないけどね。

困るのは、ズームイン状態にあることで
自分が興味あるモノを知らない人や嫌いな人を
バカにしたり排除しようとすることだと思う。

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